主宰からのご挨拶

 教室名に冠した「イデア」という言葉は、古代ギリシアの哲学者プラトンが唱えた「万物の範型」、分かり易く言えば、<あらゆるものの理想形>というような意味を持ちます。学問に限らず、私達は何をするにもこのイデアに近付こうと進歩向上していくのであり、当教室が、自身の理想形に近付くための学問場であることを教室生達に強く意識してもらいたいと考えています。

 国語教育とは、一つの決まった答えを教える教育ではありません。小さな頃から良書に親しませ、感性と知性を涵養しながら精神・思考を成長させ自分の考えを正しい言葉で表現できるよう導いていく手間ひまのかかる教育です。国語の修養は時に「癖づいた考え方をいじられる」という、人によっては最も嫌な作業になりますから、子ども達にとっても国語を学ぶことは決して楽なことではないのです。

 当教室には、その困難な学びを、楽しく面白いものに変えていく仕掛けが沢山用意されています。興味深い教材を一つ一つ夢中でこなすうち気がつけば国語の頂きに立っていた、そう思っていただける多彩なカリキュラムを準備いたしました。 

  言葉はそれを使う人の未来を切り開く最強のツールです。近い将来、人間の仕事の半分がAIに取って代わられると言われますが、どんなに科学技術が進歩してもロボットは言葉で自身の未来を創造することができません。ですが、私たち人間は、夢を語り明日を語ることで、自分の存在する世界を自由自在に創造していくことができるのです。

 21世紀、子ども達は気候変動や未知のウイルス、ありとあらゆる地球規模の課題に挑まなくてはならないでしょう。そんな時代を生き抜かねばならない子ども達だからこそ、なによりもまず、思考力の源である母国語を学んでほしい。自分の頭で考え抜き、豊かなコミニュケーション力と創造性を身につけて、多様な人々と手をたずさえ、この世界をよりよく変革していってほしいと願ってやみません。

いつも沢山の事を教えてくれる小さな先生達に愛と感謝をこめて 
イデア国語教室 主宰 久松由理

代表写真

<主宰 久松由理 プロフィール>

土佐中・土佐高等学校(高校在学時、全国模試 国語1位)
立教大学法学部在学中、TBSのドラマ黄金期を築いた演出家、故・大山勝美氏主宰のマスコミ人養成所メディア・ワークショップにて文章表現技術を学ぶ。
卒業後、テレビ高知報道記者・ディレクターを経て、制作会社に勤務。放送作家として多数のプレゼンテーション、番組制作を手がける。
2010年秋 国語専科教室 高知教室室長に。
2020年1月 イデア国語教室(高知校)開設
2022年4月 東京三田校開設、著書「国語の成績は観察力で必ず伸びる」かんき出版 刊行
2024年2月 「10歳からの考える力を伸ばす 名画で学ぶ作文ドリル」かんき出版 刊行
現在は、東京と高知の教室を拠点に国語の個別指導を続けながら、講演会活動・企業研修などを行い「幸せになるための国語」を全国に発信している。

<受賞歴>
・2004年 エッセイ「父の花道」で第10回小諸・藤村文学賞 最優秀賞 受賞
・2005年 著書「光~父の遺していったもの~」第8回日本自費出版文化賞 入選