合格体験記

令和4年度入試 高知大学医学部 総合型選抜Ⅱ 合格 宇賀陸真(土佐高)

本嫌いだった私を本好きに変えてくれた教室。
読書によって得た教訓は、一生の財産!

 私は小1の冬にイデア国語教室に入室し、大学合格までの11年間、実に様々なことを学びました。
 その中でも、私が一生の財産であると思うのは、「読書嫌い」だった私が大の「読書好き」になったことです。この教室では、年間100冊を目標に本を読むのですが、私はこれまで何度も読書によって救われたと感じる体験をしました。
 一番驚いたのは、中学受験の際、読書を中断して暗記勉強ばかりしていたら、得意だった国語の点が全く取れなくなってしまった時でした。入試直前で焦っていた私に、久松先生が読書量を増やすようアドバイスしてくださり、なんとか国語を元のレベルまで引き上げて、無事、志望校に合格できました。

 中3からは、一般クラスに加えてエリートクラスにも参加しました。そこでは、ディベートやディスカッションで他者の意見に耳を傾け、自らの考えを磨くことができたほか、プレゼンやスピーチで意見を発信する技術も身につけることができました。そして、なにより私を成長させたのは、エリートクラスの課題本読書でした。月に一冊、選び抜かれた良書を読むことで物事への多面的理解が深まり、大学入試を乗り切る大きな力となりました。

 私は、医学部入試が迫る中でも、決して読書をやめませんでした。なぜなら、読書によって全教科を支える知識が得られることをイデア国語教室で学んだからです。自分がなにかに困った時、迷った時、本の中に答えを探す。幼い頃大嫌いだった本は、いつしか私にとって人生の師となり、友となりました。私はこれからも読書で得た教訓を自分の人生に活かし、立派な医師になりたいと思います。
 小1から大学合格までご指導下さった久松先生には、心の底から感謝しています。本当にありがとうございました。

令和3年度 慶應義塾大学 総合政策学部AO 合格、 京都大学 特色入試2次試験 突破 穴山桃羽(土佐塾高)

AO入試対策で未経験の領域まで思考を深めた時、「この大学に入るために生きてきた」と思えた。

 私はもともと国公立大学一般選抜を目指していたのですが、高3になって久松先生から「英語力があり課外活動も豊富だから、AO入試に絞って対策をしてはどうか」と勧められ、京都大学と慶應義塾大学のAO入試に挑戦することにしました。
 提出書類準備で苦労したのは志望理由書の作成です。最初は何をどう書けばいいのか分からず、説明書のような文章を提出しましたが、何度も先生に添削していただき、最終的には「自分はこの大学に入るために生きてきた」と思える、私の想いが最高の形で詰まった志望理由書が完成しました。

 さらに大変だったのは、京都大学二次試験の対策でした。二次は3時間の小論文と30分×2回の面接。どちらも深い思考力が求められ、私はそれまでの読書量の少なさを痛感しました。受験1週間前になっても論理的な文章が書けず、不安と焦りから原稿用紙を見るだけで泣いてしまうほどメンタルも弱っていました。しかし、久松先生から「未来を形作るのは自分自身の思考だ」と励まされ、本番ではそれまで書いたことがないほど最高の文章を書くことができました。面接でも「普通とは?」「人間の本質とは?」といった哲学的なことを問われましたが、エリートクラスで深いテーマについて討論を重ねていたため、物怖じせず答えられたと思います。
 
 そのかいあって全国で6名という狭き門、京都大学特色入試の二次試験に合格しましたが、最終的に共通テストの失敗で京大合格は叶わず、先に合格していた慶應義塾大学に進学することとなりました。
 受験を終えた今、AO入試は受けるだけでも価値ある入試だと感じています。自分自身を見つめ直す機会を得、普段の学びでは到達できない領域まで思考を深めたことで、人間として一回りも二回りも成長することができました。私をここまで育て上げてくださった久松先生には感謝してもしきれません。これからは、イデア国語教室の卒業生、慶應生として、その名に恥じないよう学び続けてまいります。

令和3年度 高知大学医学部 総合型選抜 合格 濱田静佳(土佐高)

理系脳の私が総合型選抜で医学部に現役合格!
イデア国語教室に通って、本当に良かった。

 私は中1の秋にイデア国語教室に入室しました。きっかけは、他塾の先生から「国語の成績が悪い人は、早いうちから対策しておいた方がいいよ。」と言われたからです。
 典型的な理系脳で国語が苦手、長文の記述もほとんど書けなかった私は、入室後、論理的思考力を基礎の基礎から鍛えていただきました。早いうちから哲学を学び、将来何がしたいかについても深く考えるようになっていきました。このことは、後に志望理由書を書く際とても役立ちました。

 中3からはエリートクラスにも参加し、思考トレーニング、集団討論やプレゼンテーション技法など、沢山のことを学びました。意識の高い仲間に囲まれ、その考えを聞くことで勉強のモチベーションを高く保つことも出来ました。ずっと小論文を書き続けて来たこと、集団討論の立ち回り方を事前に習っていたこと、人前で効果的にプレゼンテーションする演習を数多く経験してきたことが、試験当日の自信につながりました。
 
 私は教室に通うにあたって、分からないことを積極的に質問することと、何が分からないかを明確に久松先生に伝えることを常に心がけてきました。久松先生は生徒の話をしっかり聞いてくださいますので、私はいつも安心して質問をすることができました。

 先生との積極的な対話や、レベルの高い授業を共に受ける仲間たちとの交流がなければ、ここまで自分の将来をしっかり考え、全力で受験に取り組むことはできなかったと思います。そして、医学部に合格することもなかったでしょう。イデア国語教室に出会えて、本当に良かったです。
ありがとうございました。

令和2年度 慶應義塾大学 法学部政治学科 FIT入試 合格 久松莉子(土佐高)

FIT入試の選考内容を知った時、『私のための入試だ!』と思えた。

 私がAO入試を考え始めたのは、高2の夏。これといった夢もなく、大学受験に真剣に向き合えずにいた私に、久松先生が、全国高等学校総合文化祭生徒実行委員のボランティア活動を勧めてくださったことがきっかけでした。
 全国の高校生を代表し、総文祭のPRを担当することになった私は、日韓高校生の交流イベントを企画運営する機会を得、草の根の国際交流に強い関心を抱くようになったのです。
 またその夏、韓国を旅したことも私の意識を大きく変えました。自分の目で見た韓国が、メディアで報じられているような日本への恨に満ちた国でなく、純朴で優しい人々の住む美しい国だったことに衝撃を受け、何事も自分で体験することが大切だと強く感じたのでした。
 帰国後、私は韓国の真実を調べようと独学で韓国語を習得。SNSを使って日韓関係に関するフィールドワークを始めました。同時に、英語圏の人々とも積極的に交流し、高3の7月にはAO入試に必要な英検準1級も取得しました。
 そうした課外活動や外国語学習を通じて、私はいつしか、民間交流の力でアジアの平和と安定に貢献したいと考えるようになり、自分の問題意識を慶應義塾大学で深く掘り下げたいと、FIT入試受験を決意しました。

FIT入試は、課外活動の記録や志望理由を大学にアピールする書類選考と、実際に大学の講義を聴講し、その内容を要約したり、自身の意見を論述したりする筆記試験、自己PRスピーチ、グループ討論による2次選考からなる入試です。私は小3の頃から、イデア国語教室で記述・要約トレーニングや、スピーチ・討論演習などを繰り返していたため、この選考内容を知った時、『私のために用意された入試だ!』と思えました。
入試を意識してからは、1日に何本も小論文を書いたり、エリートクラスの仲間と討論を重ねたりして、政治に関する自分の意見を練り上げていくことに注力しました。私が高校時代にしてきた努力は、一般入試を受ける同級生達とは随分ベクトルの違う努力だったと思います。高2の夏にイデア以外の塾を全て辞め、余裕が生まれたことで自分のやりたい事が見つかり、それを探求できる自由な時間と環境を与えられたことが、私にとってまたとない幸運でした。今回、FITに合格し、これまでの努力が全て報われたという喜びと、ここまで私を導いてくださった久松先生への感謝の気持ちで一杯です。

平成30年度 高知大学 医学部 AO入試 合格 宮地博紀(土佐高)

「答えのない問いを考え抜く」ことで、自分を成長させることができた!

 私が教室に通い始めたのは、高2の2月です。高知大学医学部AO入試の受験を考えていましたが、この時点ではそれに対する準備を、ほとんど何もしていませんでした。AO入試には小論文試験があると知っていたにも関わらず、小論文を1度も書いたことがない、という絶望的な状況の中、論文指導をしてくれる教室があると知り入室したのです。

 私には、この教室で学んだ中で「とても力になった」と思う作業が3つあります。
 1つは、評論文要約です。私は入試本番まで上手な文章が書けませんでしたが、字数制限を設けた要約を繰り返す事で、字数に対する抵抗や不安感はすぐに消えました。また、要約するための型、三角ロジックなど論理的文章の基礎を学べたことは、自分にとって大きな力になりました。要約をする際、久松先生から「速く書く」ということを何度も注意されました。これは試験を受けて改めて痛感しましたが、本番は本当に時間との戦いです。時間を意識して書く訓練としても、要約演習はとても役立ったと思います。
 2つ目は、月に1度開催されるエリートクラスのグループディスカッションに参加したことです。初めて参加した時、他の参加者の語彙力・文章力に驚いたことがとても良い刺激となりました。ここでは、記述トレーニングのほか、ディベートや自分の意見をまとめて話すスピーチなどを学び、良質なコミュニケーション能力を得ました。AO入試の2次試験は、まさにこのような力を試す試験であり、エリートクラスでの経験が2次試験を突破の要因だと考えています。
 3つ目は、エリートクラスで課される毎月の課題本読書です。私の場合、入試までに7冊の課題本しか読めませんでしたが、入試に必要な思考を養う厳選された本を読むことで教養を高められ、1つの物事を様々な角度から見る多角的視点を養うことができました。

 入室前の私は「受験に読書など必要ない」と考え、本も年間2、3冊しか読んでいませんでした。しかし、入室後に本と深く接するうち、自分の知識が幅広くなり、その全てが自分の引き出しになっていくのを感じました。結果的には合格できたので良かったですが、高3までにもっと本を読んでいたらと思っています。さらに、この読書に付随する事ですが、毎月1枚のペースでこなした「哲学シート」も高い教養と多くの視点をもつ訓練になりました。私自身、哲学が苦手で、取り組みのペースは遅かったと思いますが、「答えのない問いを考え抜く」ことが確実に自分を成長させてくれました。
 私はこの教室で様々なことを学習しましたが、その全てが自分にとって必要不可欠なもので、無駄なものは何1つありませんでした。ここでの経験がなかったら、高知大学医学部の合格は、決して勝ち取れなかったと思います。私はこれからもこの教室で学び続け、高い倫理観と教養を身につけていきたいと思っています。(了)

平成30年度 慶應義塾大学 法学部 合格 武政龍之介(土佐高)

後輩たちに伝えたい! 国語の成績を飛躍的に伸ばす「3つの法則」

 僕が入室したのは中学2年の時です。正直にいうと、最初の数年間は国語を学ぶ意味も理解できず、真剣に取り組む意欲も湧かず、とても内容の薄い教室生としての日々を送っていました。それに加え、当時反抗期絶頂だった僕は、久松先生に対して、今思えば信じられないほど失礼な態度をとっていました。先生が僕の文章の改善点を親身になって指導してくださっているにも関わらず、理不尽に腹を立て、教室の雰囲気を悪くするようなことを平気でしていたのです。そんな態度で通室していた僕の国語力が上がるはずはありません。当時の僕の授業1コマの価値は、高3になって受けた授業の10分の1ほどの価値しかなかったと、振り返って思います。
しかし、そんな僕にも、先生の言葉を素直に受け止められる日が訪れました。反抗を続ける僕に、ある時先生がこう言ったのです。「絶対に間違ったことは教えないから、騙されたと思って私を信じて、実践しなさい。」その時僕は、先生はいつも正しいことを仰っているのに、それに反抗するのは本当に無駄だと悟りました。考えを改めてからは、授業時間がとても短く感じられ、国語を学ぶことが楽しくなってきました。その結果、僕の国語力は飛躍的に伸び、全国模試や学内テストで国語が学年5位以内の成績になったのです。

 この経験から、僕は自分の能力を最短で向上させる3つの法則を学びました。それは、①先生の教えを素直に聞くこと ②長時間1人で悩まず、すぐに先生の助言を仰ぐこと ③どう考えて答案を作成したのか、自分の考えをはっきり先生に伝えること、です。
 まず①は、久松先生もよく言われますが、人から何かを教わる時、最も重要なのは「素直さ」だということです。自分の考えや自己流のやり方に固執せず、教えられた方法をすぐに実践することが最速で力をつける方法です。
 次に②。教室ではよく1人悶々と悩み続けている人がいますが、しばらく考えても答えにたどり着けそうにない時は、早めに先生に助言を請い、良い答案に導いてもらうのが得策です。なぜなら教室は、僕たちが久松先生に意見を主張するための場所ではなく、自分の間違った思考法を先生に矯正してもらうための場所だからです。「自分はこう思う」というプライドを捨て、貪欲に正しい思考法を身につけようと努力することが重要です。
 第3に「自分の考えを先生に伝える」のは、自分が理解できていない点を先生に明確に分かってもらうためです。自信がない、恥ずかしい、と考えて黙り込むのは大変もったいないと思います。
 後輩の皆さんには、以上3つの法則を念頭において授業に臨んでほしいです。皆さんが楽しいイデア生活を送り、国語力を大きな武器にして志望校に合格できることを心から願っています。(了)

平成25年度 慶應義塾大学 SFC総合政策学部 AO入試 合格 辻真由子(土佐高)

小論文修行で、自分の考えを持つこと、人の考えを尊重することの大切さを知った! 

 私が入室したのは高校2年生の時でした。第1志望であった慶應は、他の私大と比べ、小論文を重視した入試を課すので、そのための対策をしたかったからです。そして高校3年生の夏にAOの存在を知り、挑戦しようと思い立ちました。振り返ってみると、当初はかなり甘い気持ちだったと思います。点数評価ではないし、一般入試より早く終わるので美味しい話だな、くらいにしか考えていませんでした。

 ところが、1次試験の準備を始めた頃、とりあえず書き上げた2000字の志望理由書を久松先生に添削していただいた私は、唖然としました。なぜなら、赤ペンで直されてすらいなかったからです。物事を深く考えず、ただ難しい言葉を書き連ねただけの私の論文には中身がなく、考え方から根本的に変えなくてはいけない、と指摘されました。そこからは、かなり過酷な論文修行の日々が始まりました。

 毎日のように教室に通い、1日何千字もの文章を書いては、また書き直し・・・の繰り返し。時には、自分の何もかもが信じられなくなったこともありました。それでも、授業後の居残り指導や、インターネット上での添削など、久松先生の熱心なご指導を受けていくうちに、きちんと思考力を働かせる事、たとえ自分と異なる考え方や意見であっても、必要に応じて柔軟に自分の主張に取り込んでいくことが出来るようになっていきました。

 1次の論文試験に合格した後は2次のプレゼンテーション面接の準備に追われました。これは時間との戦いでしたが、やればやるほど出口の見えないものとなり、睡眠時間がどんどん削られていきました。そんな私を見かねて、文章レイアウトや効果的な自己アピール方法など、プレゼンの資料作りも、久松先生が細々とご指導くださいました。久松先生の全面的なご協力がなかったら、合格の確率は実に低いものだったと思います。本当にありがとうございました。
(了)